メニュー

奨学金の保証人と連帯保証人の違いとは?

悩む大学生

奨学金を借りる際に簡単に説明するならば、優先順位が違うということです。奨学生(奨学金を借りる人)→保証人(奨学生の両親などの一親等内の家族)→連帯保証人(奨学生の4親等内の親族)となります。

中学校や高校を卒業したばかりの未来有る若者の皆さんに、こんな酷な話をしなければならないのが非常にもどかしいところですが、出来るだけ詳しく解説していきますので、奨学金の利用をよく考えるきっかけにしてもらえればと思います。

目次

責任の範囲の違い

保証人

保証人は、奨学生が奨学金を返済できなくなった場合に、返済の責任を一部負う人物です。保証人は、一般的に奨学生の両親などの一親等内の家族になります。通常、奨学生が返済に困難になった場合、最初に保証人が一定の責任を負い、その後に奨学生に責任が及ぶことがあります。

連帯保証

連帯保証人もまた奨学金の返済に責任を負いますが、その責任は保証人よりも一層強いものです。連帯保証人は、奨学生の叔父・叔母などにお願いするケースが多いです。奨学生の返済が滞った場合、全額または残りの返済額の全てを負う可能性があるので、親族とはいえ、連帯保証人のお願いをするのは、大変心苦しいところです。

奨学生への影響

保証人

保証人の存在は、奨学生の信頼性があると見なされ、奨学金を受ける際の審査に好影響を与えることがあります。保証人が必要な場合、奨学生が保証人を提供できるかどうかも奨学金の取得に影響を与える可能性があります。

連帯保証人

連帯保証人も奨学生と同様に信用評価が影響を受けますが、連帯保証人の責任範囲が大きいため、奨学生の返済能力に対する評価が一層重要になります。連帯保証人が経済的に信頼性がないと、奨学生が奨学金を得るのが難しくなる可能性があります。

法的な責任と取り決め

保証人

保証人になる際、法的な契約が結ばれ、保証人の責任が明確に定義されます。しかし、通常は奨学生が最初に返済に失敗した場合に保証人が介入するため、連帯保証人ほど法的な制約が厳しくありません。

連帯保証人

連帯保証人は法的な契約に署名し、奨学生と同等の法的責任を負います。返済の途中で、奨学生保証人の返済が困難になった場合、連帯保証人が返済をしなければならなりません。したがって、連帯保証人は法的な制約が強く、責任を果たすことが求められます。

編集部より

奨学金の保証人と連帯保証人は、奨学生が返済に困難に陥った際に責任を負う役割を果たしますが、返済責任における優先順位などにおいて大きな違いがあるということは、理解しておきましょう。また、奨学金を借りるにあたって、自分だけの力だけではどうにかできる問題ではなく、ご両親や親族の人の力添えも得なければなりません。保証人になってくれた人たちにしわ寄せが行かないよう、将来の返済も見据えた進路選択も重要になってくることをぼんやりとでも良いので、覚えておいてください。

目次