現役会社員の年収は、社会全体の経済状況や企業の業績によって変動します。2024年には、多くの会社で春闘や賃上げ(ベア)などが行われましたが、それ以前の2023年までの年収の推移は、どのようなものだったのでしょうか。今回は、2020年から2023年にかけての日本の現役会社員の年収の平均値と中央値をまとめました。
目次
平均年収の推移
- 2020年: 平均年収は約441万円。
- 2021年: 平均年収は約443万円。前年とほぼ同水準で、新型コロナウイルスの影響が見られます。
- 2022年: 平均年収は約458万円。経済の回復とともに若干の増加が見られます。
- 2023年: 平均年収は約414万円。再び若干の減少傾向があります [❞] [❞]。
中央年収の推移
- 2020年: 中央年収は約380万円。
- 2021年: 中央年収は約396万円。安定した伸びを示しています。
- 2022年: 中央年収は約366万円。中央値は減少傾向を示し、一部の高収入者による平均値の引き上げが考えられます。
- 2023年: 中央年収は約370万円。わずかな増加がありますが、依然として経済の不安定さが反映されています [❞] 。
平均年収と中央値の違い
平均年収と中央値の違いは、収入分布の偏りを示します。平均年収は一部の高収入者によって引き上げられることが多い一方、中央値は全体の中間に位置する値で、一般的な会社員の収入実態をより反映しています。
年齢別の年収
- 20代: 平均年収は約352万円、中央値は330万円。
- 30代: 平均年収は約447万円、中央値は400万円。
- 40代: 平均年収は約511万円、中央値は450万円。
- 50代以上: 平均年収は約607万円、中央値は500万円 [❞] 。
まとめ
2020年から2023年にかけての日本の現役会社員の年収は、経済の変動を反映しながらも全体的には安定した推移を見せています。ただし、平均値と中央値の差異からも分かるように、収入格差が存在し、一部の高収入者が全体の平均を引き上げていることが示唆されます。
現役会社員の年収を理解するためには、平均値だけでなく中央値や年齢別のデータも参考にすることが重要です。これにより、より実態に即した収入状況を把握することができます。
