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自宅から勤務先や職場が遠いと、選考は不利になる場合はあるのか?

転職を考えている男性

転職活動をしているときに、希望する条件のほぼすべてを満たしている企業の求人があれば、すぐにでも応募したいと多くの人が考えると思います。ただ、勤務地が、自宅から遠いエリアだった場合は、どうでしょう。勤務地が遠方となる企業への転職は、不利になってしまうのではないかと、不安を抱く人がいると思います。中には、「遠方だとどうせ採用されることはない」と、応募することを諦めてしまう人がいるかもしれません。遠方に住んでいることがマイナスポイントと判断され、不採用になることはあるのでしょうか。

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自宅から勤務先や職場が遠いと、選考上不利になることはある

例えばの極端な話になりますが、同じ能力や待遇の応募者が2人いたとします。その内の片方は勤務時間が1時間、もう片方が3時間だったとします。あなたが企業、会社の採用担当者で、この2人のどちらかから1人を採用しなければならないとしたら、どちらの応募者を採用したいでしょうか。通勤時間以外が厳密に同じということは、現実にはありえないのですが、この場合で言えば、通勤時間が短い方の応募者を採用するのが一般的ではないでしょうか。

なぜ通勤時間が短い方法の応募者が有利なのかというと、交通費を支給する企業の場合になりますが、遠方から通勤する人に支払う交通費の負担が高額になってしまうのが、一つの理由としてあります。さらに、通勤時間が長い場合、日々の通勤の時間や身体的負荷から、業務へ支障が生じないか、採用担当側は慎重にならざるを得ません。そのため、同じ能力の応募者と応募が重なった場合には、通勤時間が短かい人の方が有利になることがあります。

また、社会人生活をしていると、極稀にかなりの遠方から出社されている人を見かけることもあるかもしれません。そういった方々は家族の事情や住宅ローンなど、何かしらのっぴきならない理由があったりするので、平均や中央値からは大きく外れます。どれくらい片道2時間が限界だと思われます。

自宅から遠くの勤務地に就職・転職活動する際に不利にさせないためには

このように自宅から遠く離れた勤務地や職場に就職や転職、不安を抱かれたり、。良心のある採用担当者であれば、書類選考の段階で、縁を見送ってくれる場合もあるでしょう。ですが、もし面接まで選考が進んだ場合には、通勤時間についての質問や確認、さらには引っ越しの話も出てくるかもしれません。遠方でもどうしても就職、内定をもらいたい場合には、問題がない旨を丁寧に説明して伝えましょう。

そして、「遠方の大学に通学していたが苦痛に感じたことはなかった」「通勤電車で趣味の読書ができるので問題ない」「資格取得の勉強をする」など、通勤時間が長くても大丈夫と言い切れる、明確な理由をあわせて伝えることも大切です。決して、「ちょっと不安があります」と答えてはいけません。また、賃貸住宅に住んでいる人の場合でしたら、採用された際に通勤時間が短いエリアへ転居する予定である旨を、履歴書の本人希望記入欄などに書いておくことも効果があるでしょう。このひとことを記入しておくことで、遠方に住んでいることが不利になるのを防止できます。面接で、転居について質問されたときに、しっかりと回答できるように、事前に転居するならどこのエリアにするかを調べておくことが大切です。通勤○○分程度の○○町、○○駅の周辺など、明確に転居予定地を答えることができれば、転職活動の本気度が採用担当者に伝わるでしょう。しどろもどろの回答をしてしまうと、転居するつもりがないのに書いていると思われてしまい逆効果になりかねません。

履歴書や面接で通勤時間の虚偽の申告は厳禁

上記のような遠方の企業へ応募する際、通勤時間がどれほどかかるのかが不明で、適当に記入してしまう人や、通勤時間が長いと不利になると考え、実際の通勤時間よりも短く記入する人がいるかもしれません。しかし、適当な通勤時間を記入したり、通勤時間をごまかして記入したりするのは、絶対にやめましょう。

昨今では、住所から勤務地までの通勤時間を簡単に調べられま通勤時間を申告す。通勤時間を適当に記入していることを知られれば、それこそ転職活動にとっては不利になるといわざるを得ません。実際に企業へ足を運んで所要時間を計ったり、ルート検索ができるサイトなどで調べたりして、正確な通勤時間を記入しましょう。

通勤時間を履歴書に記入する際の注意点

履歴書に記入する通勤時間は、自宅を出発してから企業に到着するまでの片道の所要時間であり、最短時間です。公共交通機関が充実しているエリアに住んでいる場合は、最短時間で通える路線・ルートを調べて記入しましょう。ただし、多くの企業で、特急料金が必要となる通勤方法を認めてはいませんので、特急料金が必要となる通勤方法は除外して最短時間を調べてください。応募した企業に複数の勤務地がある場合は、希望する勤務地までの通勤時間を記入しましょう。そして、「○○店までの通勤時間」と明記しておきましょう。また、通勤時間は5分単位で記入することがマナーとされています。そして、交通手段をあわせて記入しておく方が良いといわれています。通勤時間記入欄の空いたスペースに、徒歩・電車・バス・自家用車などの交通手段を記入しておくことは、プラス評価につながるでしょう。

遠方の企業へ応募した際は採用後のことをしっかり考えましょう

自宅と勤務地があまりにも遠いと、就職・転職活動の際に若干不利になるのは否めません。また、遠方の企業へ勤めることになれば、当然ですが、通勤時間が長くなります。近くの企業へ勤めるよりも、朝早く家を出なければいけないですし、帰宅時間が遅くなってしまうため、肉体的な負担は多少なりとも大きいといわざるを得ません。

また、長い時間、満員電車にゆられていくことがストレスになってしまい、精神的なダメージを受けてしまうかもしれません。長い通勤時間が原因で、せっかく転職した企業をすぐに退職することになれば、元も子もありません。

通勤時間が長いと感じる時間は、人によって異なります。1時間の通勤が苦痛に感じる人がいれば、2時間までなら平気という人もいるでしょう。どれほどの通勤時間なら我慢できるかを、よく考えてから応募しましょう。また、通勤時間を苦痛に感じないために、通勤時間の有効な使い方を考えておくことも大切です。

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