フリーランスとして活動してきた方が一般企業に就職する場合、履歴書・職務経歴書はどのように書けばよいか迷うことがあると思います。フリーランスとしての経験を効果的にアピールするにはどうしたら良いのでしょうか。
ここではフリーランスならではの履歴書・職務経歴書の書き方をご紹介いたします。
フリーランスの履歴書の書き方
履歴書を書く時には、フリーランスならではのスキルを活かして即戦力として活躍できることをアピールすることが大切です。
フリーランスはその職業特有のスキルだけでなく、スケジュール管理力や営業力、自己管理能力などさまざまなスキルが求められます。一般企業に転職する際は、そういったフリーランスならではの強みをアピールすることで他のライバルたちに差をつけることができるでしょう。また、志望動機はポジティブな内容を書くことが大切です。
「安定した収入を得たい」、「事業がうまくいかず廃業した」といった理由で企業への転職を決意したとしても、そのようなネガティブな志望動機は書かないようにしましょう。
3つのポイント
- フリーランスとして身につけてきたスキルを希望職種と結びつけてアピールしよう
- フリーランスとして請け負ってきた業務や内容を整理し、わかりやすくまとめよう
- 志望動機はポジティブな内容を記入し、担当者に「会いたい」と思わせる工夫をする
項目別でチェックしておくと良いポイント
基本項目
誤字脱字がないように、正確に記入しましょう。住所は省略せず、氏名のフリガナ欄も忘れずに。メールアドレスは、企業からの連絡がきちんと受け取れるアドレスを入力しましょう。ドメイン指定などの設定に注意しましょう。
スキル
まず、フリーランスとして身につけてきたスキルを洗い出します。希望職種に関連するスキルを具体的に記載してアピールしましょう。
職歴
これまでフリーランスとしてどのようなプロジェクトに関わり、どのような業務を担当してきたかを具体的に記載しましょう。自分のキャリアをしっかり伝えることが大切です。
自己PR・志望動機
フリーランスとしての経験を今後どのように活かしていくのか、自分の考えをしっかりと伝えましょう。また、なぜフリーランスを辞めてその企業に応募したのか、ポジティブで説得力のある理由を記入すると効果的です。
フリーランスの職務経歴書の書き方
職務経歴書の3つのポイント
職務経歴書で気をつけるべきポイントは3つあります。
- 希望職種に少しでも関連があれば積極的にスキル登録をする
- 実績はより具体的に記載し、担当者にあなたのスキルをわかりやすく伝えよう
- コミュニケーション能力を効果的にアピールしよう
職務経歴書の例
会社名 | フリーランス |
---|---|
勤務期間 | 2003年 (平成14年) 4月~ 2005年 (平成16年) 8月 |
雇用 | Webデザイナー |
雇用形態 | 個人事業主 |
職務内容 | ・Webサイトのデザイン・コーディング 例) フランス料理店○○ http://www.○○○.com/ 美容室△△ http://www.△△△.com/ ××歯科 http://www.×××.com/・コーポレートサイトのデザイン 例) □□株式会社 http://www.□□□.com/ |
記載する際のポイント
実績は、可能であればクライアント名やURLまで記載しましょう。どんな仕事に従事したのか企業側がイメージしやすくなり、アピール力アップに繋がります。
自己PR&志望動機+ポイント
自己PR
フリーランスのWebデザイナーとして2年以上の経験があります。年間約10社のWeb制作を請け負い、デザインからコーディングまで一通りの業務を行ってまいりました。クライアントの要望を汲み取るためにヒアリングは徹底的に行い、少しでもクライアントの理想に近づくように心がけています。
また、コーポレートサイトの制作といった大型案件では複数のプロジェクトメンバーと共同で意見交換をしながら作業を進行し、フリーランスでありながらチームでの仕事も成功させました。
志望動機
フリーランスとしてWeb制作を請け負う過程で、Webデザイナーとしてのスキルだけでなく、ヒアリング能力やマネジメント能力など様々なスキルを身につけることができました。そして実力が身についてくると同時にフリーランスとしての経験を活かし、さらに幅広く、規模の大きい案件にも携わりたいという気持ちが生まれてきたため転職を決意しました。
貴社の制作物を拝見したところ、幅広い企業と契約を結び、魅力的なWebサイトを数多く手がけていらっしゃったので、その一員として活躍していきたいと思い応募致しました。
記載する際のポイント
フリーランスは協調性が不足しているのではないかと思われがちです。具体的なエピソードを交えてコミュニケーション能力をアピールすることで、チームでの仕事も問題なくやっていけることを強調します。
まとめ
履歴書と職務経歴書を作成する場合は次の3点に気をつけましょう。
- 詳細なスキル登録を心がけるスキル登録が少ないと自分のアピールポイントが伝わりません。
勉強中のスキルも含め、フリーランスとして身につけてきたものを漏れなく記入しましょう。 - 実績は具体的かつわかりやすく記載する請け負ってきた業務を羅列しただけではあなたの能力が伝わりません。
クライアント名や成果など、より具体的に記載するようにしましょう。 - 担当者に「会いたい」と思わせるようなアピールをする志望動機はポジティブに書きましょう。
コミュニケーション能力もアピールできればより効果的です。
上記のポイントが書類選考通過の鍵となります。
これらを意識して履歴書・職務経歴書を作成するようにしましょう!